イントロダクション

道路植生デザイン研究会=ミチデケンは、「すぐに自然に飲み込まれてしまう山部において、どのように道を維持して山と人の関わりを育み続けるか」という問いから生まれました。

その中で、木々によって植生が落ち着いていて、見た目にも気持ちがいいし管理手間も少なそうな道が散見されることに気づきました。
ミチデケンは<光コントロール>と<アレロパシー>を中心に、その仕組みを調査によって解き明かし、道路沿いの植生をコントロール可能で、専門的な知見や手間が少なく、ドローンやAIなども活用可能な仕組みや手法を検討し実践します。

安心してください、ミチデケンの会長である私は、山仕事には10年ほど関わっていますが、高卒で専門的な勉強はしていません。
ですが、chatGPTなどが手法やデータなどを助けてくれる時代です。一緒に野良研究者デビューしましょう。

と何を言っているのかという感じですが、目的は市や県の予算を取るなど、さまざまなところに提案できるくらいの強度ある研究会をやりたいと思っています。本職の方々の力もぜひ貸してください。

活動内容

  1. いい感じの植生感のある道沿いの写真を撮影する
  2. 植生をテンプレートの調査方法にのっとってデータを取ります
  3. 道沿いの良い植生をみんなで見に行ったり、先生を呼んで勉強会を行ったりします
  4. 実際のフィールドで実験します
  5. 成果をまとめて、zineなど楽しい方法を含めて、さまざまな方向に報告します

参加する!

1、いい感じの植生感のある道沿いの写真を撮影 → instagram @ミチデケン で投稿する
→ミチデケンのストーリーでシェアしたり、ちょっと詳しく教えてDMを送ったりします

2、イベント情報をラインアカウントに登録してGETする

3、前のめりに参加するためにfacebookグループに参加する

趣旨

道路や林道沿いでは、毎年繰り返される草刈りや伐採に大きな労力とコストがかかっています。
私たちは、植物が本来もつ「光環境の調整」や「アレロパシー(他感作用)」の仕組みに注目し、自然の力を利用した持続的で低コストな植生管理を目指します。

本研究会の特徴は、単なる植生制御にとどまらず、谷・山・傾斜といった地形条件に応じて、樹種・樹高・管理手法・サイクル期間を最適化する点にあります。
また、選木の工夫によって抑草効果を維持することを前提としています。

こうした発想は、従来の「均一的な刈払い・伐採管理」から大きく踏み出し、立地条件に適した植生デザインという新しいアプローチを社会に示すものです。

活動内容

1.事例調査と記録

各地の市道・林道沿いをフィールドに、上層木の樹種・樹高・本数、下層草本の種類・密度・高さを調査。谷や斜面など地形条件とあわせてデータ化する。

2.データベース化と分析

条件別に「雑草抑制が効いているパターン」を抽出し、管理サイクルの設計指針を作成。

3.実証試験の実施

調査結果をもとに、モデルフィールドを設定。間伐や下層カバー導入などの処理を行い、効果をモニタリングする。

4.知見の発信と共有

結果を報告書・学会・行政機関に発信し、実務への応用を目指す。

期待される効果

管理コスト削減:従来の年数回草刈りに比べ、5年サイクルでの軽間伐に移行可能。

地形条件に応じた最適化:谷や傾斜ごとに適した樹種・管理法を設定することで、普遍的なガイドラインづくりへ。

安全・景観の両立:選木により光環境を制御しつつ、道路の見通しや景観を維持。

学術・実務の橋渡し:大学・研究機関・行政・地域を結び、政策提言や論文化へつなげる。

主催者

合同会社アラハラスヤッホ 代表社員 吉田泰志

Alaharasuyafo(アラハラスヤッホ)という小さな林業会社の代表。

「200年後に、人が普通に山で過ごす未来」を遠目に見つつ、自由に山に入れる会員制度や、長期的に山を管理する仕組みづくりに取り組んでいます。ノンアルコール蒸留所の立ち上げも進めています。激しく多趣味。